社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
串田さんがこの車を降りてから10分程度しか経っていないけど…
連絡なんてすぐ終わってしまうはずで。
胸に埋めてた顔を上げる。
「気にしなくていい」
なんて言われても…
今のこんな場面を串田さんに見られたら一番困まるのは拓斗さんで。
だってそうでしょう?
拓斗さんは社長さんなんだからイメージや威厳とかもあるだろうし。
「それに、な」
「はい」
「俺に抱かれてる時は他の男の事は一切考えなくていい」
そう拓斗さんは私に言いながら私の頭を撫でるようにグッと力を入れ。
私の顔がまた拓斗さんの胸へと戻る。
そりゃあ、私は嬉しい。
こうやってしていられるのも拓斗さんにそんな事を言われるのも。