社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



なんて事を思い頬を緩めれば拓斗さんの掌が私の髪から首に移り。


その手がツーッと首から肩に移動する。


擽ったなぁと思っていると、肩から下へ下へと降りていく拓斗さんの手。





「んっ」





堪えられず思わず声を出す私に拓斗さんの手はピタッと動くのを止めた。





「優子」

「なんですか?」

「このまま帰ろうか。食事はまた今度にしよう」





え、えっ。





「ど、どうしてですか?」





お義父さんもお義母さんも今から楽しみと言ってくれたのに。


それに場所は分からないけどもしかしたらもう着いているかも…





「拓斗さん」

「分からないか?」





分からないか、ってどういう事?



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