社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「何で笑うんですか…。私は真剣に」
「悪い悪い」
ただ自分の気持ちを伝えただけなのに。
笑うなんて酷いよ拓斗さん。
「安心した」
「安心、って…」
「優子はどこにも行かないと知って」
当たり前じゃないですか。
私が拓斗さんを離れる事なんて世界中のお金全部貰っても有り得ない事。
「これで実際に貰ったとしても安心だ」
当然です!
拓斗さんが心配する必要は…
「って、もしかして嘘だったんですか?」
だからあんなにも笑ったの?
冗談にも関わらず信じ込んだ私を見て。
「もう!」
「悪い悪い」
「私、拓斗さんを怒りますよー」