社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
いい匂いって言われても…
ボディーソープもシャンプーもリンスも入浴剤も拓斗さんと全て同じ物。
パジャマを洗った時の柔軟剤も同じ物。
流石に洗顔類は違うけど…
「拓斗さん同じ匂いですよ?」
「いや、違う」
それなら私自身の匂いって事かな?
自分の匂いは分からないけどいい匂いと言われるのは素直に嬉しい。
なんて思っていると…
「ひゃ…っ」
「……」
「んっ」
拓斗さんの柔らかい唇が触れ、首筋からチクリとした痛みが走った。
それの痛みは紛れもなく拓斗さんがキスマークをつけた証拠で。
「た、拓斗さん…?」
拓斗さんの唇が離れ、私は名前を呼びながら振り向いた。