社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「おっ、いらっしゃい」
頬がほんのり赤いおばちゃんの旦那さんだった。
「あんたまた飲んできたの?」
「付き合い付き合い。それにしても優子ちゃん久しぶり」
おばちゃんの旦那さんは地域パトロールに入っていて、通学時間や下校時間には近所にある信号機前でよく会ってた。
「ったく付き合い付き合いって毎日昼間っから飲んだくれて。少しは優子ちゃんの旦那を見習いな!」
ねぇ?と言わんばかりにおばちゃんの視線が私に向く。
「旦那ぁ?ああ、優子ちゃんはもう人妻か」
「噂通りでとってもイケメンだったよ」
「へぇー。で、優子ちゃんの旦那は?」
おじちゃんは拓斗さんがここに来てると思ったのか店内をぐるーっと見渡した。