社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「話しってなに?」





布団の上に腰を下ろし向き合うと、お母さんは言いずらそうな顔で口を開いた。





「優子はこれから母親になるのよね」

「うん」

「何かあった時に飯田さんよりも子供を優先して守れる?正直言って優子を見てるとそれが心配」





何かあった時に私は拓斗さんよりも赤ちゃんを優先して守れる、か。





「優子が飯田さんを好きなのは見てて凄く分かる。けど、これからはそれだけじゃ駄目」

「……」

「咄嗟の判断でどちらかを選ばなくなったとしたら優子はどうする?」





それにね?とお母さんは話しを続けた。





「これは優子にも飯田さんにも言える事だけど、子供が生まれれば愛情も意識も視線も子供にも向けられるでしょう?」



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