社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
□Accomplice 幹side






『いきなりかけてしまってすみません。今大丈夫ですか?』





手に持っていたファイルを膝の上におき、横をチラリと見ながらはいと答える。





『良かった…。あの、拓斗さんの具合はどんな感じですか?』

「社長の具合ですか」

『もう4日も経つのに駄目って事はそんなにひどいのかなって心配で。本当は行きたいんですけど怒られちゃうので…。でも串田さんなら何か知っているかと思って連絡しました』





呼吸する暇なく用件を伝えてくる奥様が、今どんな表情をして受話器を握っているのか凄く想像が出来る。





「社長は大分よくなっていますよ」

『本当ですか!?』

「私の見る限りでは。明後日には、と先程電話ではそう仰っていましたし。そうですねぇ。声も良くなっていました」



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