社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
その場にいた青葉以外のクラスメート全員が、自己紹介をし終わると奈々ちゃんがまた口を開いた。
「あのぉ、あなたは優子の知り合いか何かですか?」
「知り合いと言われればそうなる」
まあ、確かにお互いの事を知ってるもんね。
知り合いは強ち間違いではない。
「優子にこんな素敵な知り合いがいたなんて知らなかった。もう水くさいんだから!」
水くさいって言われても…
奈々ちゃんとクラスメートだった時は、拓斗さんと私は出会ってなかったんだし。
「それで親戚ですか?それとも…」
皆の注目を浴びながら拓斗さんは、一度私に視線を向け軽く目を細めると…
「夫」
と一言。