社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「なんか不思議な気持ちです。拓斗さんとこうして廊下を歩くなんて」
「そうだな」
「あっ、ここは家庭室です」
校内を案内する優子に着いていく俺。
「ここはトイレです」
見て分かるだろう、と言う場所でも案内する優子に鬱陶しさはなくただ可愛いなと思うだけ。
こんな優子を見る機会は滅多にない。
「俺も行ってもいいのか?」
「えっ、拓斗さんはイヤなんですか?」
「そうではないが…」
「だったらいいんじゃないですか?っていうより私が拓斗さんと一緒がいいんです」
折角の友達と会えるんだから俺を忘れ楽しんできてほしい。
と思ったがそんな予想を悉くバッサリ切る優子。
まあ、それも楽しいがな。