社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
谷先生と握手を交わす拓斗さんに思わず見入っていると、横からツンツンと青葉が私の腕をつついた。
ハッとするように青葉に視線を向けると想像通りにやにやしてる青葉がいて。
「ダーリンかっこいいー。って見蕩れてるな?」
拓斗さんに聞こえないようにか、青葉がボソリとそう呟き。
私は今更青葉に見蕩れていた事を隠す理由はないかな、と思い素直にこくりと頷く。
「おー、あっちち。焼き芋に勝利」
「なにそれ」
青葉のよく分からない言葉を聞きながら、また拓斗さんへと視線を向けた。
こうしてるとつくづく思う事がある。
それは私はきっと拓斗さんを見飽きる事はないという事と。
ずっと拓斗さんを見蕩れている自信があるという事。