社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「あっ」
谷先生との握手が終わり次は蕨山先生と、握手をしようとした拓斗さんに思わず声が出てしまう。
しまった!と口を噤んでもそれは後の祭りで…
「あ、あの。独り言なので気にしないでください」
私が何を言ってもニヤニヤする青葉と、ニヤニヤまではいかなくても笑みを浮かべてる谷先生と蕨山先生。
拓斗さんはというと軽く目を細めている。
「そうよね。三浦さんの気持ち分かる」
「えっ」
「大丈夫。三浦さんの旦那さんとは握手しないから嫉妬しなくても」
蕨山先生の嫉妬という言葉に思わず俯く。
拓斗さんが異性の人と握手するだけで見たくないって思う私は可笑しいのかな?
それが例え蕨山先生であっても。