社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「ナプキン、か」
お義母さんには届かない声でそう呟く。
そう言えばまだナプキンのストックあったっけ?
だってそろそ――、あれ今月遅れてる?
あれ…
前回の生理からどれくらい経った?
確か、と思い出しながら指折りをする。
「……っ」
指折りで数えた私の頭に過るのは4文字の言葉。
愛し合っているというか拓斗さんと夫婦の営みをしてる以上、それが100%違うとは言えない。
それに私はそれを望んでいて、いつかは…、と願っていた事。
――妊娠。
私のお腹に赤ちゃんがいるかもしれないと思った途端に、何ともいえない感情に襲われた。
嬉しさだけではない恐怖や不安がごちゃ混ぜになり私を襲う。