社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「どんどん優子は母親らしくなっていくな」
「そうですか?」
「あぁ。優子自身は気付いてないかもしれないが、顔つきも母親らしくなってきてる」
嬉しい!
母親らしい顔つきになってきてるなんて。
そう思っていると突然私の首元に拓斗さんの唇が触れた。
身体がビクリと動き拓斗さんの唇から逃げようと身体を捩る。
「たっ、拓斗さん」
「―…嫉妬しそうだ」
えっ。
嫉妬しそうって?
身体を捩るのをやめてパチパチと瞬きをしても‘嫉妬しそう’という言葉がエコーがかかったように何度も何度も聞こえてくる。
「しししし、しぃ」
「嫉妬」
「えっ、あの…」
モゴモゴと思うように言葉が出てこない。