社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「どんどん優子は母親らしくなっていくな」

「そうですか?」

「あぁ。優子自身は気付いてないかもしれないが、顔つきも母親らしくなってきてる」





嬉しい!


母親らしい顔つきになってきてるなんて。


そう思っていると突然私の首元に拓斗さんの唇が触れた。


身体がビクリと動き拓斗さんの唇から逃げようと身体を捩る。





「たっ、拓斗さん」

「―…嫉妬しそうだ」





えっ。


嫉妬しそうって?


身体を捩るのをやめてパチパチと瞬きをしても‘嫉妬しそう’という言葉がエコーがかかったように何度も何度も聞こえてくる。





「しししし、しぃ」

「嫉妬」

「えっ、あの…」





モゴモゴと思うように言葉が出てこない。



< 435 / 514 >

この作品をシェア

pagetop