社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「早く拓斗さんに赤ちゃんを抱いてもらいたいです」
赤ちゃんを優しく抱きしめるであろうその腕も、赤ちゃんを優しく見つめるであろうその瞳も…
赤ちゃんの頬っぺに優しくキスするであろうその唇も、赤ちゃんに大好きだと優しく伝えるであろう口も。
一時は赤ちゃんに譲るけど拓斗さんの全ては私の物。
「優子はリボンは好きか?」
「好きですよ」
それがどうしたんだろう?
突然、拓斗さんのリボン発言に首を傾げる。
「そうか」
「拓斗さん?」
「いや、なんでもない」
「……」
「そんな疑うような顔はするな。何れ、近い内に分かる事だ」
そろそろ上がるか、と言う拓斗さんの言葉に私はこくりと頷いた。