社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
今更照れる事ではないだろうと拓斗さんは言うけど、やっぱりこれとそれは別だよ!
断ろうといやいやと頭を振る前に。
拓斗さんは私の身体をタオルで拭き始めた。
「私、自分で…」
「ここまできたら最後まで」
バクバクする私の胸を余所に拓斗さんは黙黙とタオルを動かし続け、赤くなった私の顔に視線を向けたかと思えば目を細めるだけ。
挙げ句の果てには…
「もうムリです…!あの、いや、だからごめんなさい」
下着とパジャマに手を伸ばした拓斗さんを阻止して、私は背中を向けながらこれ以上ない早さで手を動かす。
私の中ではこれ以上ない早さでも拓斗さんからすれば、もたもたしてると思われてるかも。
でもこの際そんな事はどうでもいい。