社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「た、拓斗さん。こんな事を言うのは恥ずかしいんですけど」
「優子?」
「いえ、やっぱりなんでもないです」
あ〜、やっぱり今日は拓斗さんに本当に抱かれたいなんて言えっこない。
事実であって本音であっても直接言えないよ…
もし伝えれたとしても破廉恥な優子って思われてもイヤだし。
少し混乱気味でうーんと悩んでいると、拓斗さんが背中を屈めて私の視線にあわせた。
「今日はやめない」
「えっ?」
「悪いが今日の俺には途中で止めれる程の余裕はないと思ってほしい」
そう私の耳元で呟いた拓斗さんは一度ぎゅっと抱き締めてくれてから、私を持ち上げて脱衣所の扉を開けた。
持ち上げられながら拓斗さんの胸元に耳をよせれば、ドクンドクンと鼓動の音が聞こえてくる。