社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「産婦人科のガラス越しって言ったら分かるかな?生まれた赤ちゃんがベッドで並べられてる」
「あぁ、ありますね」
「そこで優子はなんて言われてたか分かる?」
お父さんからのそんな問いかけに拓斗さんはハンドルを握りながら少し考えた後‘いえ’と答えた。
「ボスコトラ」
「ちょ、お父さん!拓斗さんに変な言わないで」
「変な事?父さんは全く変な事だとは思わないぞ。周りより小さい優子が誰よりも元気で泣いていた事を」
確かにそうかもしれないけど…
ボスコトラと呼ばれしていた事を知られるのはちょっと恥ずかしい。
コトラだけではなくボスだなんて。
「目に浮かびます」
「今度写真を見せよう。怪獣のように泣き叫ぶ姿は可愛くてね何枚も撮ったんだよ」