社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「うわー」





駄目だと思っていても自然と溢れてくる声。


一流のホテルだと聞いて色々想像したりしていたけど、これはもう予想以上に凄い。


以前お義母さんと一緒に行ったホテルのラウンジも凄かったけど、ここはそれ以上というか。





「こら優子。キョロキョロ見渡すなんてはしたない」

「だって…」





今通り過ぎた人はテレビで見た事ある人だったんだもん。


名前は覚えてないんだけど、料理番組に出ていたプロの料理人の人で。


ほら、先週その番組見て凄いなって思っていた…





「優子さん」





えっ?


どこからかお義母さんの声が聞こえたような気がして、お母さんにキョロキョロしていた事を叱られたばかりだというのに見渡す。



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