社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
キョロキョロと見渡すと奥の方から、お義母さんとお義父さんが歩いてくるのが見えた。
なんで?と思っていると…
楽しみで早く来てしまったの、とお義母さんが一言。
「優子さんおめでとう」
「優子さんの誕生日に直接伝える事が出来て嬉しいわ」
「ありがとうございます」
ちょっと待って。
お義母さんの話しを聞く限り、拓斗さんが開いてくれる誕生日会にはお義父さんとお義母さんもいるって事だよね。
私としてはみんなから祝ってもらえて嬉しい事。
でもなんで拓斗さんは黙っていたんだろう?
別に隠す事ではないと思うのにと拓斗さんに視線を向ける。
「優子。今から来る人に着いていってもらえないか?」
「今から来る人、ですか?」