社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



従業員の人の後ろをお義母さんに続き、お母さんと私が追うように歩く。


それにしても一流ホテルって性別別々に案内されるのが普通なのかな。


そんなルールがあったなんて初耳だ。





「ふぅ」





ホテルの中にいる人全員がキラキラ輝いて見えて、私はとても場違いなのではと思ってしまう。


なんか周りの人から見られてる感じもするし…


もう少しちゃんとしてくれば良かったかな?





「こちらでございます」





従業員の人がガチャリと扉を開けると、お義母さんもお母さんも立ち止まった。


それなら私も、と立ち止まれば。





「優子から先に入りなさい」

「えぇっ?」

「ほら、早く。優子が入らないと誰も入れないでしょう」



< 452 / 514 >

この作品をシェア

pagetop