社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
タキシード姿の拓斗さんを何度見ても見蕩れちゃうよ…
うっとりあの日撮ったツーショット写真を見ているとパッと写真たてが上へと移動すれば。
「あっ」
写真たてを追うように視線も上に上げれば、前髪からポタリと滴を落としている拓斗さんがそこには居た。
もう!と私は拓斗さんの首にかかっているタオルへと手を伸ばす。
「濡れたままだと風邪引きますよ」
私が髪を乾かずにうろうろしていたら物凄く怒るくせに。
なーんて思っていても拓斗さんの髪を拭く事は楽しいと思っていてる。
セットされていない拓斗さんの髪はサラサラで下ろすとやっぱり若返るんだよね。
「あ、そうそう今日お母さんが来て洋服くれたんです。入院時に着る用にって」