社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「もうすぐだな」

「はい」





リビングの片隅に置いている旅行用サイズのバック。


そのバックは私がいつ産気付いてもすぐ向かえるようにと準備した物で。


早々と正期産に入る前の29週目に用意をした。





「どうだ?」

「異変は何も。先生はいつ生まれても大丈夫だって言っていたけど、初産だし5月になるかとは言ってました」





自然分娩だから予定日きっちり生まれてくる事は期待していないし、初めて予定日が分かった日だって先生もずれはあると言っていた。


赤ちゃんには赤ちゃんのリズムがあり、良いタイミングを見計らって生まれてきてくれる。


だから私は予定日を過ぎたとしても、神経質にはならず気長に待つつもり。


ってそう思えるようになったのもつい最近の事なんだけどね。



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