社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
――翌日、私は拓斗さんの車に乗って昨日伝えた場所に向かってもらっている。
そこに近付くにつれて何だかドキドキ。
そんな車の中で流れているBGMはゆったりテンポのクラシックは、拓斗さんが胎教に良いと言って買ってきてくれた物。
「本当に良かったのか?」
「なんでですか?って、あの建物ですよね」
少しずつ見えてきた建物に胸がドキドキと高鳴る。
それは近付くにつれ大きくなり。
「拓斗さん」
たった一年、然れど一年。
「一年前、私と結婚してくれて本当にありがとうございます」
一年前の丁度今日ここで拓斗さんと夫婦になる為に婚姻届を提出したんだと思うと、こう私の胸にグッとくる物がある。