社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
不思議だよね。
あの時はまさかこんなにも拓斗さんを好きになるなんて思っていなかったし。
1周年を迎える頃にはいつ生まれても大丈夫な妊婦だって事もちっとも思っていなかった。
一年前の私よりも私は成長しているかな?
拓斗さんにとって良い妻でいれてるのかな??
「はぁ…」
運転席から盛大な溜め息が聞こえ、ビクリとしながら拓斗さんへと視線を向ける。
視線を向ければ拓斗さんはちょっと眉を顰めながら口を開いた。
「俺が先に言いたかった」
と、ボソリ。
「優子に先に言われるとはな」
「すみません…」
「いや、謝る事はないだろう。それに先に言えなかった事はショックだがそれ以上に嬉しい気持ちが勝ってる」