社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「た、旦那さんが今車でここへ向かっているので。心配かけてしまってすみません」
「それならそれまで一緒に。こう見えても看護師の資格あるので」
看護師さんだったんだ。
道理でさっき私に馴れてるのでと言ったはずだ。
「心強いです」
「そう言ってもらえると嬉しいです。張りと痛みに変化が出てきたら教えてくださいね」
これが陣痛かどうかは分からないけど、看護師さんが傍にいてくれるとホッと出来る。
万が一拓斗さんが来るまでに何かあれば助けてもらえる気がして。
「あっ。あの車です」
拓斗さんの車が見えてきて手を振る。
「車に乗ってから余裕があれば産婦人科に電話した方がいいですよ。その方がスムーズになるので」