社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
□Christen
「お仕事お疲れ様です」
私が出産してから18時間近く経過した頃に、スーツの上着を脱いだ仕事終わりの拓斗さんが病室に入ってきた。
その片手に私のトートバック。
私が持ってきてほしいと頼んだ物。
「これで暇潰しができます〜」
トートバックの中身は入院中に読もうと思って準備した雑誌数冊。
育児雑誌や編み物の本や全て赤ちゃんに関わる本。
「身体はどうだ?」
「ちょっとあれですけど…。思ってたよりは全然」
ネクタイを緩めながらベッド近くの椅子に腰を下ろした拓斗さんは、そのまま手を伸ばして私の頭に触れた。
ちょっとだけ擽ったくて。
でも幸せな気持ちになれる拓斗さんがしてくれるいいこいいこ。