社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
ある程度料理を並べ終えた頃に拓斗さんは入ってきて、もう一度キッチンに向かおうとした私を引き留め。
引き留められた私が口を開く前に。
後は俺がすると言ってくれて、出来ますよと言う前に拓斗さんはキッチンに進んでいった。
申し訳ないと思う半分嬉しい気持ちも半分。
「座らないのか?」
「えっ?」
私を見てないはずなのになんで私が立っている事を…?
「優子は最近休む時間がないだろう?俺はこれくらいしか出来ないが…」
「でもそれは」
「俺は今優子には座っていてほしい」
拓斗さん…
「ありがとうございます」
拓斗さんの厚意に甘えゆっくり椅子に座りながら、キッチンから聞こえてくる音に耳を澄ました。