社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「この時間が好きだなぁって」
「この時間?」
「拓斗さんとのご飯です。好きな人と食べるなんて凄く幸せじゃないですか?」
なんて笑いながら言うと、切り干し大根の小鉢に手を伸ばしていた拓斗さんがそうだなと呟いた後。
俺もそう思うと言ってくれたから、私が笑顔でいる時間がどんどん延びていく。
そんな風に話しながら食べていると、あっという間にお皿は空になっていた。
「後片付けが終わったら瞳子の所に行ってきます」
「瞳子の風呂は俺が」
「助かります。瞳子は拓斗さんの事が大好きだから拓斗さんにお風呂をいれてもらってる時は幸せな顔なんで」
瞳子の初恋の相手はきっと拓斗さんに…
生後1ヶ月弱にして拓斗さんを好きになるなんて凄く瞳子は見る目がある。