社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「社長、お疲れ様です。予定より少し長居をしてしまいましたが、今回の交渉も上手くいき来た甲斐があり一息つけそうですね。他の商談の方もほぼほぼこちら側の提案が通りましたし、私意と言うなら新たな人脈をもう少し紹介していただきたかったですが」
「あぁ」
「今日もこのままホテルに直行なさいますか?」
今は何時だ…?
ネクタイを緩めながら、俺は腕時計へと視線を向けた。
「あぁ、このままホテルに戻る」
「了解しました」
宿泊してるホテルまでここから20分弱、ロシア時間を考えても日本時間で考えても少しくらい電話は出来るだろう。
優子は起きているならの話だが…
ゆっくりと車が動き出し街並みを眺めて思うのは、もしも優子が居れば、綺麗だと笑顔で言うのだろう。