社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



本音を言えば今回のロシア出張に優子を連れてくるか迷った。


串田に言えば否定せず尚且つ1日くらい作ってくれ、その時間を使いロシア観光でも出来たはずだ。


だがロシアにはあくまで事業拡大の為に来てるのであり、やはり優子を連れてくると商談の間はホテルに残す事になる。


そんな優子に何かあったのでは?と気になり、仕事に集中が出来なくなってしまう――、そう思い連れて来なかったがロシアに来てからそれは間違いだと気付いた。


日本に残してきた方が大丈夫なのか?と気になって仕方ない。


優子に何かあったと連絡が来た時、すぐに駆け付けてやれない事が辛い。


寝る時優子が隣にいないと良い眠りにつけない。


あの顔を、あの身体を、全て包み込んでやりたい。


朝目覚めた時に優子がいるだけで一日の気力になる。



< 59 / 514 >

この作品をシェア

pagetop