社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
次は出張があれば連れてくるか…
優子も日本で一人で居るより退屈しないだろ。
「聞いていますか?」
「もう一度言ってくれ」
そう言い視線を串田に移せば、あからさまに俺を見て溜め息を吐いた。
「先程連絡が来ました」
「誰からだ?」
「初瀬様からです」
初瀬…、菫が串田に連絡を?
「用件は?」
「電話かけても社長が出ないと嘆いておりました」
仕事以外の連絡を避けるようになった俺。
連絡を避ける理由を述べれば優子の事を考えればという事になるが、それ以前に菫と連絡し合うならその時間を優子との電話に回したいからで…
10分、いや、1秒でも長く日本にいる優子と電話をしたい。