社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
男が女に手を上げる行為は許されない。
DVなんて俺からすれば有り得ない事だが、それに苦しめられる人は世の中にごまんと居るのが現実だ。
そして関係を持った相手としてではなく、大学時代を共にした仲間として願う。
これからは暴力に怯える事なく子供と二人笑顔で過ごしてほしいと。
『この際だから最後の弱音聞いてくれる?拓斗から電話来るなんてもう二度となさそうだし』
「あぁ」
『もしも…、もしもあの時妊娠しなかったら今頃あの人と笑顔で過ごしていると思う?妊娠したからあの人が変わったんだと思う??』
そんな問いに言葉に詰まる。
『あの子がいなかったら、あの人は暴力を振るう事なく付き合ってた時のような有りっ丈の愛情を注いでくれたのかな…?』