社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「優子は知らないと思うが…」
どんな事を私は知らないんだろう?とドキドキするのは、良い事も悪い事も考えている証拠。
それでもはっきり分かる事が1つだけ。
それは拓斗さんが私を見つめているからこんな激しくドキドキしてる。
「色々事前にご両親に聞いていた」
お父さんとお母さんに私の事を聞いてたなんてちっとも知らない。
「例えばそうだな…。優子がどんな物を好んでいるか、逆に嫌っている物。面白い物を入手したからと呼ばれ行ってみれば、優子の通信簿を渡されたりした事もあったな」
「えぇっ」
「なかなか楽しめた。そんな事全て含めても時間にすれば短い間になるが、それでも俺は満足した。……少しでも俺の知らない優子を知れた気がして満足だった」