私の日常+君
第一章 無色な日常
―――とある中学校にて
「えー・・新入生の皆さん……の・・-」
気が遠くなるように長い校長の挨拶。
今日は中学の入学式 …といっても
私は3年だからあんま関係ないけどね。
そう心でつぶやく私は 月城 奏。
体育館のカーテンの隙間から、春独特のやわらかい陽射しが
入ってきて それが眠気を誘う。
あくびをする子たちもちらほらいて そんなのを見ていたら
こっちまで余計に眠くなってきた。