ハーレム ブラッド2
「クーニャ!

お前、何言い出すんだよ!」

幸大が立ち上がって言う。

「クーニャはぁ…幸大君が適任だと思うなぁ〜。


ねぇ、皆?」

クーニャが男子の方を見る。


「そーだ!!」

「やれ!!」

「山下さんにさんせー!」


男子が騒ぐ。

「くっ…

男子の大半を手玉に取りやがって。」

幸大が言う。

「良いじゃない。

諦めて素直にやりなさいよ。」

姫野が言う。

「じゃあお前がやれよ!!」

幸大が言う。

「男のくせに往生際が悪いぞ!!」

マリアが言う。

「嫌なもんは嫌だ!!」

幸大が言う。

「幸大君…そんなに嫌なの?

私は幸大君にやってほしいな…」

「先生、そ、そんなに目で見てもこればかりはダメです!!」

幸大が言う。

「今、かなり揺らいだわね。」

姫野が言う。


「さっさと諦めなさいっての。」

朱鳥が呟く。

「楠木、てめぇがやれよ!!」

幸大が言う。

「お断りします。」

朱鳥が冷たく言い放つ。


「俺だってこんなめんどくさい仕事断りたいっつーの!」

幸大が言う。

「ほぉ…

君はそんなめんどくさい仕事を女性の私一人に押し付ける…と?」

華乃が言う。

「え?

いや…べつに冬木に押し付けるとかじゃなくて…」

幸大が言う。
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