ハーレム ブラッド２

「ああ…そうだ。


後ろに気を付けた方が良いと思うが？」

華乃が眼鏡をクイッと上げながら言う。

「そんな嘘に騙されるわけ…」


「トリャーッ！」

ザバッ！

マリアが水中から現れてクーニャを後ろから押し倒した。


「にゃぶっ!?」

バシャンッ！


「ハッハッハ！

見たか！

正義は勝つ!!」


「うにゃーっ！」

ザブンッ！

クーニャが水中からマリアの足を引っ張った。

「ぎゃぶっ!?」

水中に落ちるマリア。



「幸大君…我々は立ち去ろう。」

華乃は幸大の手を引いて移動した。


華乃が一度荷物の所に行って何かを持ってくる。


そして少し深さがある所で華乃が立ち止まる。


「浮き輪はないが…先生からこれを借りた。」

華乃はビニール製の折り畳まれた何かの空気を入れる場所に口をつけると膨らまし始める。

「中々…膨らまないな。」

華乃が言う。

「イルカ？

あのシャチの浮き輪はよく目にするけどイルカもあったのか…。」

幸大が言う。

「他にもクジラとかサメのもあるんだけど、イルカが一番カワイイの。」

むぎゅっ。

優衣の声と共に幸大の背中に柔らかい感覚。


「教師が白昼堂々教え子に抱きつくのはいかがなものだろうか…」

華乃が言う。