ハーレム ブラッド２

昼休み

屋上


「ぶ〜…」

クーニャが頬を膨らませる。

「何を怒ってるんだ？」

幸大が言う。

「冬木さん、私が幸大君を推薦したのに…」

クーニャが言う。

「クーニャ…よくも余計なことをしやがったな。」

「いひゃい!?」

クーニャの頬を引っ張る。

「そーいや、最後のチェックメイトがどーのとかって何だったんだ？」

マリアが言う。

「心理的な負担を減らす方法よ。」

姫野が言う。

「今回、俺はクーニャを始めとしたクラスの奴らに面倒事を擦り付けられた。

不当に擦り付けられたら文句や反抗心が大きくなるだろ？


それに対してチェックメイトなどのあたかも作戦だったかのような一言を放つことで俺の抵抗を諦めさせる。

けっこう有名な心理効果だぞ？」

「ひゃなひへよ〜(離してよぉ〜)」

幸大はクーニャの頬を引っ張りながら言う。


「君は意外と聡明な人間のようだ。」

屋上の扉が開くと共に華乃の声がした。

「冬木さん…とはこの人ですか？」

咲子が言う。

「ああ。

私が冬木だが？

君は？」

「幸大さんの内縁の妻です。」


「「ええっ!?」」

咲子の発言に沙羅と優衣が驚く。

「違うだろ…」

幸大が言う。


「冗談はさておき、咲子です。」