ハーレム ブラッド2
『幸大が他人の血液を吸った場合、吸血鬼の王の血液と触れた瞬間にその他人の血液は血液型を失う。

そして吸血鬼の王の血液の一部となり幸大が人間の血液へと切り替えた瞬間には幸大の人間の血液へと変わる。


吸血鬼の王の特性とも言えるが、血液型に関係なく吸血は可能だ。

それから、吸血量に限界がない。


そなたら一般の吸血鬼は幸大のような特殊な人間がいない限り限界まで血を吸うことはないが…

一応、限界量が決まっている。


だが、そなたらも見たように吸血鬼の王の血液は他者の血液を吸い、且つ消費が早い。


そのため吸血量は無限とも言える。


ん…呼ばれたか。

では…失礼する。』

ヴァンの気配が消失した。



「では…幸大さん。

ガブッといっちゃってください。」

咲子が言う。


「ほら…アゲハが貧血で倒れたら…」


幸大が言う。

「その時は幸大がアゲハの体内に直接血液を流したら良いじゃない。」

姫野が言う。


「くっ…」

幸大が逃げ場の無さを痛感する。


「さ…幸大様。」

アゲハが首筋を見せる。


「じ…じゃあ…ほんの少しだけ。」

幸大が言う。


「ちゃんと動脈は傷つけちゃダメだよ?」

クーニャが言う。


「わかってるっつーの!」
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