ハーレム ブラッド２

帰宅後


「ただいま。」

幸大が言う。

「幸大さん、お帰りなさい。」

咲子が言う。

「悪いな…遅くなっ…」


ガンッ！

その瞬間…咲子がドアに幸大を押し付けた。


「あ…あの…咲子さん？」

幸大が言う。

「幸大さん…誰かの血を吸いましたね？

幸大さんの体から…フェロモンみたいなのが出てますよ？

くんくん…

この服に付いている匂いは朱鳥さん…ですか？」


咲子が蒼い眼で幸大を見つめる。

「ごめん。」

幸大が言う。


「なーんて言うのは冗談です。」

咲子が幸大を押し付けた手を離す。


「え？」

「幸大さんが見ず知らずの人の血を吸ったなら爪で何度も切り裂いていましたが…朱鳥さんのなら仕方ないです。」

咲子が言う。


「…。」

「ただ…朱鳥さんの血を吸っていて遅くなったのにイラッときただけです。」

咲子が言う。


「悪い。

待っててくれたのに。


でも、本当に用事があって…」

「では…朱鳥さんとはイチャイチャしなかったと？」


「それは…その…」

「朱鳥さんとのイチャイチャがなければもっと早く帰ってこれたのでは？」


「はい…すみません。」

「では…幸大さんには後で罰を与えますから。」

咲子が不適に笑う。

「お手柔らかにお願いします。」

幸大が言う。