ハーレム ブラッド2



「ふふっ…」

幸大と咲子は一組の布団に寝ていた。

「本当にこんなので良いのか?」

幸大が言う。

「はい。

腕枕で許します。」

咲子は幸大の腕に頭を乗せながら言う。

「咲子…その…」

「何ですか?」

「いや…何でもない。」


「何ですか?

言わないと指を順番に逆に曲げますよ?」


「サラッと怖いこと言うな!!」

幸大が言う。

「じゃあ言ってください。」

咲子が言う。


「…。

いや…やっぱり、いいや。」

「何故ですか?」

「その…記憶が全部戻ってから…言いたいことだから。」

幸大が言う。

「そうですか。」

「ああ…」

「では…言わなかったので刑を執行します。」

咲子が幸大の肘を曲げさせて指を掴む。

「マジで逆に曲げる気か!?」


はむっ。

咲子が幸大の人差し指を口に入れた。

「え?」

「んっ…

私がそんなことすると思いますか?」

咲子が幸大の人差し指から口を離して言う。

「いや…でも…」

「以前にクーニャさんが幸大さんの指を舐めてたのを思い出したので…

とにかく…今日はこのまま寝ます。

はむっ。」

咲子がまた幸大の人差し指を口に入れた。


「…。

はいはい…

おやすみ、咲子…」


「おやふみなはい…」

咲子が幸大の人差し指を口に入れたまま眼を閉じた。
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