ハーレム ブラッド2
「私が押さえてるから何とかしろ。」

マリアが言う。

「あのなぁ…こっちも押さえなきゃいけねぇんだよ…」

幸大が言う。

「じゃあどうすんだ?」

マリアが言う。


「まぁ…こうするさ…」


ズァーッ…

幸大の手から血が飛び出し木材を固定する。


「おぉ…なるほど。」

マリアが言う。

「取り合えず、先にある程度を血で固定してから釘で二人で留めていった方が早い。」

幸大が言う。




しばらくして、当たりは暗くなり始めていた。


「よっしゃあ!」

マリアが言う。

どこのクラスよりも遅れていたがすでに完成とも言える状態になっていた。


「幸大…その…ありがと。」

マリアが小さく言う。

「…。」

幸大が驚く。

「何だよ?」

「マリアも素直になったなぁ〜」

幸大がマリアの頭を撫でる。

「うっさい!!」

マリアは怒りながらも撫でる幸大の手を嫌がらない。

「俺は…まぁ…今は記憶が無いから昔のマリアがどんな風だったかわかんないけどさ…記憶のある時から見てても…成長したなぁ、と思うぞ。」

幸大が言う。

「…昔はもっと悪かった。」

マリアが下を向きながら言う。
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