ハーレム ブラッド2
「結構な量だな。」

幸大が生地の入った袋を両手に持ちながら言う。

「クラス全員分だからねぇ〜。

注文するよりも近場で買う方が発送料金とかの分だけ安いし。」

クーニャが言う。

「でもさ…」

「ん〜?」

「これなら俺じゃなくて同じ衣装担当の奴らと来ても良かったんじゃないか?」

幸大が言う。

「に、にゃははは…

気づかなかったにゃ〜」

クーニャがわざとらしく言う。

「誤魔化しきれてないから…」

幸大が言う。


「だって…幸大君てば最近は学校祭の準備で忙しいし…休み時間はマリアちゃんとか朱鳥ちゃんとイチャイチャしてるし…


全然構ってくれないんだもん…」

クーニャが口を尖らせる。

「よっ…と。」

むにっ。

幸大が尖らせた唇を掴む。


「ん〜!?」

「はははは。」

幸大が手を離す。

「何すんのさ…」

クーニャが恨みがましく見つめる。

「構ってほしいって言うから構ってみただけだ。」

幸大が言う。


「む〜!」

「高台の公園でも寄ってくか?」

幸大が言う。

「うん…」

クーニャが笑顔で言う。
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