ハーレム ブラッド2
「うっわぁ〜!

きれーだよ!!」

クーニャは高台の公園から見える夕陽を見てはしゃぐ。

「帰りのHRをサボっちまったな…」

幸大が言う。

「大丈夫だよ。

ちゃんと先生には遅れますって連絡したから。」

「いつの間に!?」

「私がお手洗いに行ったときに。」

クーニャがピースする。

「抜け目ないな…」

幸大が微笑みながら言う。

「幸大君…」


クーニャが夕陽をバックにして幸大の方を見る。


クーニャの綺麗な銀髪が夕陽の光を浴びて鮮やかな色を見せる。


「ん?

何だ?」

幸大が言う。


「良いよ…私の血を吸っても。


ううん…私の血を吸って?」

クーニャが言う。

「…。

いや…さすがに二人きりの時はマズイって。

あの副作用じゃ、マジでクーニャを襲って…」


ふわっ…

幸大の視界を一瞬だけ夕陽で赤みがかった銀髪が覆う。


「ん…」

クーニャが短めのキスをした。


「クーニャ?」

「良いよ?

襲っても。」


「な!?」

「その代わり…責任はちゃんと取ってね?」


「うっ…いや…


てか…いつもの何とかだにゃ〜とか言うしゃべり方はどうしたんだよ…」

幸大が言う。

「今はなし。

幸大君も話を逸らさないで?」

クーニャが幸大を真っ直ぐに見つめる。
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