ハーレム ブラッド2
「クーニャは今居るみんなが居なくなった時…満足できるか?


俺はできないから…だから満足するためにお前も、みんなも死ぬまでずっと一緒に居れるように俺は頑張るからさ…」

幸大がクーニャに言い聞かせるように言う。


「…。

はぁ〜。

惚れた弱味かな…仕方ないよね。



私だってみんなと一緒に居たいんだから。」

クーニャが目を閉じて穏やかに笑う。

「…。

ごめんな…お前だけを見ることができなくって…」


「でも…幸大君は今は私だけを見てくれてるもん。

だから…それで良いよ。」

「クーニャ…」


「あのね…私、幸大君の血を吸って…初めて人を心から好きになって…


その日からずっと描き続けてるデザイン画があるんだよ?」

「それって…」

「ドレス。

真っ白な…ウェディングドレス。

何回も描いては捨てて…また、描き直して。

今は5人分だけしか描いてないけど…

いつか…9人分描きあげて…作るから。


だから…幸大君が私たちにそのドレスを着るイベントを用意してね?」

「…。

クーニャ…1人分追加してくれ。」

「え?」

「ドレスじゃなくて…タキシードで頼む。」

幸大が言う。


「うん…。

どうせならキラキラしたのもいっぱい付ける?」
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