ハーレム ブラッド2
渡り廊下


「おい。」


「ひぃっ!?」

佐藤が跳び跳ねる。

「どうかしたのか?」

幸大が言う。

「な…何だ…お前か。」

佐藤が言う。

「何を恐れてるんだ?」

「何も…」

「だったら…教室に戻れ。

シフトは守ってもらわないと困る。」

「う…うるせー…」


「なぁ…相談に乗るぜ?」

「は?

何でだよ?

俺はお前に今まで散々…」

「ったく…そこ見ろよ。」

「え?」


幸大の行った場所には優衣が心配そうに立っていた。

「教師が何なんだよ?」


「優衣はお前の担任でもある。

生徒が悩んでたらなんとかしようと頑張るんだよ。


だから…俺は優衣に協力する。

ってことはお前の相談に乗るってことだ。」

「…。」

「お前のことも多少は知ってるから犯罪事でもどうこうするつもりはない。

お前が何をしたかは知らないが…俺の大切な奴を傷つけないなら別にどうしようが知ったこっちゃねぇ。

だから…話してみろよ?」

幸大が言う。


「てめぇ…変わってるな。」

「何が?」


「いや…別に。


ただ…話を聞いてもその態度が続くかどうか…」

佐藤が言う。
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