ハーレム ブラッド2
『でも面白い状況なんでしょ?』


「朱鳥君の母上のお陰で咲子と先生が使い物にならない。


できれば早急に解決法を御教授願いたい。」

華乃が言う。

「そもそも…幸大さんに何が起きたんですか?」

沙羅が言う。



『黄昏の眼の吸血鬼の特殊能力《黄昏の欲望》よ。


翡翠の眼の吸血鬼が持つ《翡翠の解放》ってのは知ってる?』


「アレだ。

優衣や沙羅の近くにいたりこの2人が血を吸うと幸大が異様に素直になるヤツだろ?」

マリアが言う。


『そうよ。

それに類似した能力が《黄昏の欲望》


《翡翠の解放》は幸大君の理性を封じて理性で抑えていた欲望を解放するの。



それに大して《黄昏の欲望》は幸大君のプライドや矜持を封じて欲望を解放するの。



つまり、幸大君がやってはいけないと思ってるやりたいと思ってることをやらせるのが《翡翠の解放》



そして、幸大君がやりたいしやっても何の問題もないと思ってるけど、やるのは恥ずかしいし自分のキャラじゃないからやらない

ってのをやらせるのが《黄昏の欲望》』


「つまり、咲子に抱きついたり、先生に膝枕をしてもらうのは幸大様がやりたいと思っていたこと…。」

アゲハが言う。


「でも…確かに幸大君の性格上、誰かに膝枕をしてあげることはあっても自分がしてもらうことは無いし、してほしくても絶対に言わないよね〜」

クーニャが言う。
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