ハーレム ブラッド２

「まったく…

こんなことしてないでせっかく素直な状態なんだから色々とやることがあるでしょ？」

姫野が言う。

「やることとは？」

咲子が言う。

「幸大が精神的な攻撃に抵抗できるようにすることよ。


《黄昏の欲望》は幸大を日頃甘えさせたりすれば何とかなるとして、

重要なのは《翡翠の解放》の対策よ。」


姫野が言う。

「対策と言っても、簡単な話だろう？


幸大君が男であり、我々が女なのだから。」

華乃が言う。

「わ、私も幸大さんの赤ちゃんなら産みたいです…」

沙羅が言う。

「はぁ…

今の幸大がそう言うことをすると思ってる？」

姫野が言う。

「その前に、意外にも姫野さんは幸大さんの今の状態に対して何も思わないのですか？

幸大さんが甘えるなど滅多にないのに。」

咲子が言う。


「私はこんな腑抜けた状態の幸大に興味はないわよ…」

姫野が言う。



「ふむ…私の日々の観察眼から察するに、

姫野君は今の素直な幸大君を甘えさせるよりも、

普段の生意気な幸大君が自分に甘えてくる方が好きなのだろう？」

華乃が言う。

「な!?

だったら、なんなのよ？」


「別に。」

華乃が小さく笑いながら言う。