ハーレム ブラッド2
橋付近


「おや?

君は迷子かい?」

「ううん。

ここで待ち合わせしてるの。」

「だが君みたいな小さな子が一人で居ると危険だし、私も待ち人が来るまで一緒にいよう。」



「おやぁ?

可愛い娘がこんなとこで何やってんの?」

「おぉ…レベルたけぇ!」

「ねぇねぇ、俺たちと花見しようぜ?」



「ふぅ…

酔っ払っているみたいだが?」


「いーから、いーから!

あ、それとも花見よりもカラオケとか?」

「どっか遊びに行こうぜ?」


「断わる。

他を当たってくれ。」


「あぁ?

せっかく誘ってんだから一緒に来いよ!」

ガシッ…

腕を掴む。

「ほら…あんたの妹も一緒で良いからさ。」


「彼女は私の妹では…」

「そんな誤魔化しは良いから。

ほら…妹ちゃんも行こうぜ?」


スッ…

ガシッ!

男の伸ばした手は横から伸ばされた手によって掴まれた。


「冬木はいつからリラの姉になったんだ?」



「君は…岡田君?」


「よっ!

偶然だな。

冬木もリラも平気か?」


「お兄ちゃん!」

リラが言う。

「ん?

彼女は君の妹なのかい?」


「いや、ちが…わないかもな。


将来の義妹だ。」

「と言うことは君の手込めにしてる者たちの妹か。」

華乃が言う。
< 29 / 495 >

この作品をシェア

pagetop