ハーレム ブラッド2
「元々…模試の判定では東大もA判定だ。

この市内の大学でしかも推薦となればむしろ落ちる方が難しい。」

華乃が言う。

「東大…

でも、そんなに頭が良いのに東大を受けないんですか?」

沙羅が言う。


「私は大学に行って何かになりたいという理由ではなく、ただ単に大学と言うものを経験したいだけだ。


それに勉強はできるが好きではない。

特に東大などは半数の人間は常識がない。

本人は常識があると思い込んでるのが滑稽だ。


国会議員やどこぞの大使館にも東大卒が多いが…むしろ一般人の高卒や中卒が国会議員になった方がよっぽど国民の意見を知っているさ。」


華乃が語り出す。



「で…東大ではなく市内の大学にした本当の理由は何ですか?」

咲子が言う。


「うっ…」

華乃が言葉に詰まる。


「本当の理由?

何かあるのか?」

幸大が言う。


「な!?

君と言う奴は!!」


「え?」

「私は東大なんかよりも君と居る方が大事だからいつでも君の傍に居れるように…」

華乃が言いかける。

「華乃!」

幸大が抱きつく。


「にゃっ!?」

「ごめん、半分わかってて聞いた。」

幸大が言う。

「な!?

君と言う奴は本当に!!」


「華乃の口から聞きたかったから。」

「うっ…

本当にズルい。

そう言われれば許したくなるじゃないか…」

華乃が言う。

「じゃあ、これで許してくれ。」

ちゅっ。

幸大がキスをする。

「し、仕方ない。

許すのは今回だけだから、次はないと思った方が良い。」

華乃が顔を真っ赤にし眼鏡を触りながら言う。
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