ハーレム ブラッド２

一分後


気絶した男たちを残して幸大たちはその場を離れた。



「うわー！

たかーい！」

幸大はリラを肩車しながら歩く。


「ふむ…やはり君は良い奴みたいだ。」

華乃が言う。

「そうか？」

「悪人よ！」

朱鳥が言う。

「あくまで私の主観だ。

とは言え、彼のどこに悪人の要素があると？


今の暴力も私たちを守るためだったと思うが…」

華乃が言う。

「複数の女性と付き合うなんて悪人よ！」

「しかし…彼女たちは彼を好きなのだろう？

そして、彼も彼女たちが好き…


何か問題があるとは思えないが？


法律に違反しているわけでもない。

まぁ、複数と結婚はできないが付き合うのは自由だ。

それに古来から日本でさえ将軍や武将は側室などと言う名で複数の女性と関係を持った。


それに今でも世界には一夫多妻の国は存在しているが？」


華乃が言葉で朱鳥を押しきる。


「ぐっ…

でも…」

「まぁ…楠木さんが彼を嫌いでも私には関係ないが。


じゃあ…私はこっちだ。


岡田君、楠木さん、それにリラちゃん。


また今度。」

そう言って幸大たちとは違う方向へと歩いていく。